誠意を込めたつもりでも、受け取る側が嫌な気持ちになる場合もあります。
とりわけ、「ゆっくり休んでね」という表現は使い方を間違えると、嫌味になってしまうので注意が必要です。下手をすれば、「うざい」とネガティブな感情を持たれてしまうこともあるのです。
この記事では、「”ゆっくり休んでね”のラインはうざい?」という疑問につい言及しています。また、別の言い方や送る時の注意点も紹介しているので、参考にしてみてください。
「ゆっくり休んでね」のラインはうざい?
さて、思いやりを込めた「ゆっくり休んでね」のラインはうざいのでしょうか?
結論から言えば、ゆっくり休む暇がないことが職場関係者から見ても明らかな場合、ラインを「うざい」と感じる可能性はあります。受け取った側からすれば、「そんなこと言われても、ゆっくり休む暇なんかない!」と思うわけです。すなわち、状況を無視すれば、無神経な気遣いになってしまうのです。
なかには、「人の気も知らないで、”ゆっくり休んでね”なんて、どの口が言っているんだ」と怒りを覚える人もいるかもしれません。その意味では、本人が置かれている状況をちゃんと把握したうえで使うことをおすすめします。
「ゆっくり休んでね」の別な言い方
「ゆっくり休んでね」は一見すると、真心があるように感じますが、他人事のように思って不快を思わせることもあります。そこで、別な言い方で工夫することでコミュニケーションのトラブルを避けることができるので参考にしてみてください。
「ゆっくり休んでね」の別な言い方
- 「いつもありがとうございます」:多忙な相手への感謝の気持ちを表現することで
- 「無理せず、自分のペースで何かあれば連絡してください」:無理をしないようにとのメッセージが伝わり、受け手に安心感を与えることができます。
- 「何かサポートできることがあれば言ってください」:具体的なサポートの提案をすることで、受け手の負担を和らげることができます。
「ゆっくり休んでね」と送るときの注意点
なお、「ゆっくり休んでね」というメッセージを送るときは、次に挙げる注意点を意識しましょう。
注意1 自分が負担をかけている場合は送らない
「ゆっくり休んでね」という言葉は、気遣いの表れとして使われることが多いですが、状況によっては相手にとって不快なものとなることもあります。特に、自分が相手に負担をかけている場合、この言葉は逆効果となるので注意しなければいけません。
例えば、自分のミスや急な仕事の依頼で相手が体調を崩した場合、その後に「ゆっくり休んでね」と伝えると、相手は「自分のせいでこんなことになったのに、なんでそんなことを言うの?」と感じるかもしれません。
このような状況では、まずは自分のミスや負担をかけたことに対する謝罪が先決です。そして、具体的なサポートや改善策を提案することで、真摯に対応する姿勢を見せることが大切です。
注意2 相手が忙しい時期の時は使わない
相手が忙しい時期に「ゆっくり休んでね」と言うと、「それどころではない」とイライラさせてしまうおそれがあるので気をつけましょう。とりわけ、プロジェクトの締め切りや大切なイベントが控えている時には、この表現は避けるべきです。
その代わりに、具体的なサポートや協力の申し出をすることで、相手の負担を軽減する手助けをすることができます。例えば、「何か手伝えることがあれば、遠慮なく言ってください」という言葉は、相手としても嬉しいはずです。相手の状況や感情を考慮したコミュニケーションを心掛けましょう。
注意3 背景を知らないときは使わない
「ゆっくり休んでね」という言葉は、一見、気遣いや心配を示す言葉として捉えられますが、相手の状況や背景を十分に知らない場合、この言葉が逆に相手を傷つける可能性があります。
例えば、相手が家族の病気や私的な問題で休んでいる場合、この言葉は相手の心情をさらに重くするかもしれません。加えて、相手が仕事に対する情熱や責任感を持っている場合、休むこと自体がストレスとなっていることも考えられます。
気遣いは相手に合わせて初めて成り立つ振る舞いです。それを忘れて、真心を押し売りするのは自己満にすぎないのです。
相手の背景をちゃんと把握しよう
同じ言葉でも状況によっては相手を不快させることがあります。「ゆっくり休んでね」も、そのひとつと言えるでしょう。余裕がなく、追い詰められている人は無神経な言葉に敏感です。その結果、嫌われてしまうなんてこともあり得る話です。
せっかく相手を労る気持ちでメッセージを送るのですから、まずは状況を具体的に把握しましょう。そして、心が軽くなる言葉を丁寧に選んで使うことで信頼関係もより強固になるはずです。今一度、自分が使っている言葉の背景が正しく相手に伝わっているのかをチェックしてみてください。
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