産休の取得者に戻ってくるなという人たちの心理3選|しわ寄せで辞めたい?

産休の取得者に戻ってくるなという人たちの心理3選|しわ寄せで辞めたい?
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産休は多くの女性が所得する権利です。しかし、職場の人たちのなかには、出産を終えた人に対して、「戻ってくるな」と感じている人たちもいます。

妊娠というライフイベントである以上、仕方がない休みであるにもかかわらず、どうしてネガティブに反応する人がいるのでしょうか?

この記事では、産休の取得者に戻ってくるなという人たちの心理について考察しています。また、産休で休んだ分のしわ寄せで辞めたい人たちにも言及しているので、参考にしてみてください。

目次

産休の取得者に戻ってくるなという人たちの心理3選

さて、産休の取得者に「戻ってくるな」と思っている人たちは、どのような心理状態なのでしょうか?

一概には言えませんが、ここでは3つの視点から冷たい態度を取る理由について考察していきます。

その1 忙しい時期に休んだことを恨んでいる

第1に、会社が忙しい時期に休んだことを恨んでいると考えられます。

いうまでもなく、産休のタイミングは出産の予定日や母体の健康状態に応じてさまざまなです。しかし、その休暇が職場の繁忙期に重なると、一部の人は「この時期に勘弁してくれよ」という不満を抱えてしまうわけです。たしかに、一人分の労働力がないだけで切羽詰まるプロジェクトもありますよね。

とはいえ、結婚している女性ならば、産休を取得する機会があるのは自然なことです。本質的には、会社が産休した分の労働力をカバーできないことが問題なのですが、休んだ分のしわ寄せで余裕がなくなった人は恨みの気持ちを込めて「戻ってくるな」という感情になる可能性があるのです。

その2 休んだ人に合わせるのがしんどい

第2に、産休で休んだ人に合わせるのがしんどいから復帰して欲しくないと感じる人もいるでしょう。

通常、産休からの復帰に伴い、職場では業務の再調整や役割の再配置が行われます。しかし、数ヶ月の期間でも、業務の進捗状況は大きく変わることもあるため、フォローアップを負担を感じる人もいます。特に、人手不足の場合は教育コストが発生することに強い拒絶反応を示すこともあるでしょう。

また、復帰者に合わせることで、これまでの流れが変化することに対して煩わしさを感じている人からすると、「戻ってこないで欲しい」と内心では思ってしまうわけです。

その3 元から嫌われている

第3に、厳しい現実ですが、産休の取得者が元から嫌われている可能性もあります

実際、職場の人たちとの信頼関係が強ければ、産休で生じる負担も受け止めてくれるはずです。長い年月のなかでは、お互いに迷惑をかけることもあります。それが許されずに、「戻ってくるな」というネガティブな感情まで抱かれてしまうのは、本人が産休前から嫌われているからかもしれないのです。

横柄な態度を取っていたり、仕事で迷惑をかけても責任を取らなかったりと、職場の人たちに不信感を持たれる理由はさまざまです。産休が権利として認められているとはいえ、それを行使したときの負担を快く引き受けてもらえるかは人気関係に大きく依存するのです。

産休のしわ寄せで辞めたいと思う人もいる

産休を取得した時に発生するしわ寄せで「辞めたい」と思うほど負担を被る人もいます。たしかに、同じ給与で仕事量だけが増えるのは納得がいかないのはわかります。仕方がない事情とはいえ、怒りの矛先が産休で休んだ人に向けられるのは負担を被った人がそれだけ余裕のない状況に陥っている証左です。

だからこそ、本来的には、経営者や管理職がカバーの仕方を考えるのが道理です。しかし、産休が短期間ということもあって、派遣やパートで人員を補填しないことも珍しくありません。その結果、一部の人に負担を偏り、不満が生まれてしまうのです。

それが原因で退職を検討するのも理解できます。もっと言えば、だれかが長期で休職する度に、理不尽に負担を強いられるような職場は見切りをつけたほうが身のためとも言えます。産休で休むのは当たり前ですから、雇用する側の問題なのです。

責任の所在を産休者に求めるのはお門違い

産休から戻ってきた人に冷たく当たる気持ちもわからなくもありませんが、休暇時のしわ寄せに関する責任を追及するのはお門違いです。負担のリカバリーは、あくまでも経営する側の責任です。それにもかかわらず、「戻ってくるな」という感情をぶつけるのは八つ当たりとも言えます。

妊娠は大勢の女性が経験するライフイベントですから、休むのは仕方のないことです。ただし、権利として認められていることと、みんなから受け入れられることは別の問題です。

要するに、日頃から職場の人たちと良好な関係を築いていなければ、迷惑がられてしまうのが現実なわけです。その意味では、日々の振る舞いが悪ければ、冷遇されるのもまた自然なことなのです。仕事と育児の両立は良好な人気関係に恵まれていないと、制度だけでも機能不全に陥ることを物語っています。

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