「休職したい」を甘えと感じる人たちの心理4選|拒否された時の対処法は?

「休職したい」を甘えと感じる人たちの心理4選|拒絶された時の対処法は?
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部下が「休職したい」と伝えたときに「甘えるな!」と一掃する上司は恐ろしいですよね。しかし、現実には根性論を振りかざす人たちは一定数いるため、休職制度の用件を満たしているのにもかかわらず、水面下で拒絶されてしまうケースもあるようです。

そもそも、ちゃんとした理由があるにもかかわらず、職場の人たちから休職をネガティブに評価されるのは、どうしてなのでしょうか?

この記事では、「休職したい」を甘えと感じる人たちの心理4選を解説しています。また、「休職したい」と申し出たときに拒絶されたときの対処法も紹介しているので、休むことを検討している人たちは参考にしてみてください。

目次

「休職したい」を甘えと感じる人たちの心理4選

さて、職場で社員が「休職したい」と伝えたときに、「甘え」と感じる人たちがいるのはなぜなのでしょうか?

ここでは、その心理を大きく4つの視点から説明していきます。

心理1 努力が足りないと考えている

第1に、「休職したい」という要望に対して「甘い」と決めている人たちは、相手の努力が足りないと考えている可能性があります

特に、自分に負荷をかけるストイックな性格な人たちは、相手にも同じような努力を自然に求める傾向があります。「自分にできることが他人には難しい」という現実を考慮できないわけです。いわゆる、相手の気持ちを想像できない独善的な体育会系タイプです。

そのため、これくらいのストレスで休職するのは「本人に根性がない」と評価していると推定されます。それが「甘い」という言葉に現れているのです。

心理2 仕事に関する評価が低い

第2に、仕事に関する評価が低いことから「たいした働いてもいないのに休職なんて甘い」と考えている人たちもいるでしょう。

休職理由が適切な内容だったとしても、その受け止め方は個々人によって異なります。とりわけ、職場で認められていない人に対する評価はどうしても厳しくなってしまいがちです。

すなわち、日頃から真剣に働いて成果を出しているならば、みんなからの信頼がありますから休職するような問題が発生すれば、周りから心配されるのが普通ですよね。けれども、反対に「甘い」と思われるのは良い人間関係が形成されていない証左だと言わざるを得ないでしょう。

心理3 大変なのはお前だけではない

第3に、休職を甘えと言う人たちは「大変なのはお前だけではない」と思っていると推察されます。

とりわけ、あなたの職場がブラックである場合、みんなが心身ともに疲弊している可能性は高いと言えます。そのため、「休職したい」と伝えたときに「何、甘いことを言ってんの。俺だって休職したいよ」という本音が飛び交うかもしれないのです。

まさに地獄絵図で、みんなが不幸な状態でだれか一人が抜けようとすると足を引っ張るわけです。このような全体でネガティブな環境を強要し合う職場には未来はありませんから、可及的速やかに転職することをおすすめします。

心理4 最近の若者はだらしない

第4に、「最近の若者はだらしない」という心理から休職を甘えと感じているのかもしれません

残念ながら、「自分の若い頃と比べて最近の若者は精神的に弱い」といった論調で話すおじさんやおばさんは実在します。若者を見下しているため、「休職したい」なんて言うと「甘いな」と説教してくる人もいるくらいです。

年齢を重ねると、知らず知らずのうちに自分を基準にして物事を判断しがちです。その結果、他者を理解する力を失い、独善的になってしまう中高年世代は想像以上にたくさんいるので注意してください。

休職申請を拒否されたときの対処法

とはいえ、正当な理由で休職申請を出したにもかかわらず、会社から拒否されたときは、どのように対応すればよいのでしょうか

結論から言えば、労働基準監督署や弁護士に相談して休業申請を認めてもらったうえで転職の準備をするのが現実的な対処法であると考えられます

いうまでもなく、休業の要件を満たしている場合、それを拒否するのは労働基準法に反する行為と推定されます。そのため、労働基準監督官や弁護士などのプロフェッショナルによって会社に拒否を改めるよう通知してもらえば、休業を取得することは十中八九、可能です。

けれども、一度会社と揉めると、復帰した後は気まずい立場が待ち受けています。社長や上司に歯向かったものとして冷遇されるのは想像に難くありません。

もちろん、あなたに非がない以上、会社は簡単に首を切れませんが、貴重な人生をその会社で過ごすことを考えると居座り続けるのは価値的ではないでしょう。むしろ、あなたが働きやすい納得感のある職場を選んで、転職したほうが中長期に見てもよいと考えられます。

実際、休職期間は時間がたくさんありますから、ライフプランを見直して将来の構想を考えてみるのに最適です。社会人になるとまとまった休みを取るのは容易ではありません。これを機会に自分のために時間を使ってみてください。

休職は甘えではない

休職は決して甘えではありません。心身の不調を感じたら、速やかに休息を取るべきです。無理して我慢していると症状が悪化して取り返しのつかないことにもなりかねません。もちろん、仕事は充実した人生を過ごす上で必要不可欠な要素ですが、そのために人生を棒に振るのは本末転倒です。

同じ職場に勤めていたとしても、一人ひとりの状況は異なります。個別具体的な事情を勘案することなく、「甘い」と断じるほうが自らのマネジメントに問題があることに気づいていません。そもそも、従業員が休職に追い込まれたのは本人だけの責任と言えるのでしょうか。

当然、社長ないし上司にも責任の一部はあるはずです。それにもかかわらず、「甘い」と簡単に言ってしまうマインドは冷静に事実を見定める力がないと言わざるを得ません。冷静に考えると、そのような会社にはさっさと見切りをつけて、新しい職場を見つけるのも賢い選択です。

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